【うさぎは飼いやすい】はウソ?ホント?
こんにちは、ウサくらです。色んなサイトを閲覧していると『うさぎは飼いやすいペット』として紹介されていることが多々ありますが、実際のところはどうなのでしょうか?
以前「HOME’S」様にうさぎと物件に関する記事の執筆を依頼された際、動物を飼う上での最低条件を満たしていることを前提とし【これから一人暮らしをする方】や【同棲を始めるカップル】に最適なペットと言える。という表現をしました。
今回は、ウサくら個人的な見解で考える『うさぎは飼いやすいペット』なのか?そして飼いやすいと言われる理由は何なのかを解説していきます。
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犬猫と比べ生体代が安い
まず、うさぎが持つ取っつきやすさの1つに生体代金が安いという点があげられると思います。
ペットショップなどで購入を検討している場合、犬や猫をお迎えしようとするとどうしても生体代だけで10万円以上かかってしまいます。しかし、うさぎに関してはミニウサギであれば数千円〜という破格値です。ケージやトイレ、その他フードや必要小物を買い揃えても30,000円前後でおさまってしまいます。もちろんお迎えする品種や血統書の有無等により異なりますが、この取っ付きやすさがお迎えまでのハードルを大きく下げている1つの要因ではないかと考えます。
「飼いやすい=買いやすい」という図式ができてしまっているのかもしれません。
最低限度の飼育に手がかからない
うさぎは最低限度の飼育にかかる手が少なくてすむのも1つの要因ではないかと思います。1日に行うべき最低限度のお世話といえば
●ごはん・牧草をあげる(朝・夜)
●飲み水の入れ替え(朝・夜)
●トイレの掃除
●簡単なケージの掃除
●部屋んぽ・スキンシップ
健康チェックやグルーミングなど、細かい部分をあげればキリがないですが、これらを欠かさなければ十分うさぎとの暮らしを楽しむことは可能でしょう。犬のように散歩に連れ出す必要もなく、病院など特別な場合をのぞき室内ですべてが完結するのも魅力なのかもしれませんね。
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部屋の広さを問わずに飼える
特に部屋の広さに関わらず飼育可能なところも魅力の1つと言えるでしょう。
うさぎは通常1日のほとんどの時間をケージの中で過ごします。このケージはオーソドックスなもので幅60cm×奥行50cm程度の大きさなので、室内を占める面積は決して広くありません。
また、うさぎのごはんやお世話に必要な道具はケージの上に置くことでスペースを有効に活用できます。飼い主さんが帰宅し食事などを済ませた後の部屋んぽ(スキンシップ)で日々の運動量も十分にクリアできます。
1Rや1Kの部屋でも可愛いペットと暮らせるという点もお迎えのハードルを下げる大きな要因となっているのでしょう。
鳴き声やニオイに関する心配が少ない
ペットを飼う上で悩みのタネとなりうる鳴き声とニオイに関しても、うさぎには声帯がないため、犬などのように鳴いたり吠えたりすることはありません。時折「ぷぅぷぅ」や「ブーブー」などと鼻を鳴らして感情を表現してくれます。この音が気になるような人はペットを飼うのはおろか、普段の生活すら成り立たないレベルの神経質さんでしょう(笑)
また食物連鎖上弱者となるうさぎは、体臭がほとんどありません。完全な草食動物であるため、糞も基本的には匂いません。尿からは臭いがありますが、日々のトイレ掃除をおこたらなければ気になることはほとんどありません。
大変な点
ここまで見ていると、いいことばかりで『飼わない理由がない!』くらいの勢いですが、当然うさぎと暮らす上で大変なことも多々あります。その一部をご紹介します。
室温管理
部屋の温度管理がとにかく大変です。基本的に室温は季節を問わず、常に【16℃〜26℃以内】・湿度は【40%〜60%程度】を保って置く必要があります。
つまり、よほど良い気候の時でない限りはほぼ年中無休でエアコンを稼働させておく必要があります。1年間の電気代を考えるとかなりの出費となります。
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体調不良を起こしやすい
うさぎはちょっとした体調不良が命に関わります。少しの環境の変化やストレスでごはんを食べなくなってしまう場合もあります。たった1日ごはんを食べなかっただけで胃腸の働きが低下し、うっ滞や脂肪肝など、命に関わる症状を引き起こしてしまうことも珍しくありません。
また、骨も丈夫ではないためちょっとした段差からの落下や転倒などにより骨折をしてしまい、半身不随となり介護生活が必要となる場合もあります。
当然体調不良や怪我をしやすいとなれば、動物病院を受診するための費用も必要となり、その頻度が上がれば上がるほど医療費は高額になってしまいます。
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うさぎを診てくれる病院はまだまだ少ない
上記のような理由もあり、うさぎの体調にちょっとでも違和感を感じた際は基本的にすぐに動物病院を受診することをオススメします。しかし犬や猫と違い、どの動物病院でもうさぎを診察してくれるわけではありません。また、診てくれたとしても知識・経験が乏しく十分な治療を受けられないこともあります。
お迎え前にうさぎをしっかりと診てくれる動物病院を探しておくことが大切です。
自宅を長期間開けられない
うさぎは低カロリーな食べ物(牧草など)を食べ続けることで腸内細菌のバランスを整え、体調を維持しています。24時間以上の絶食に耐えられる動物ではないため、長期間自宅を開けることが難しくなります。
旅行や出張、入院などにより止む無く長期間不在にする際には、必ず信頼できるペットホテルやペットシッターさんを手配する必要があります。
アレルギーに注意
うさぎには『換毛期』と呼ばれる毛の生え変わり時期が年に大小合わせて4回ほどあります。この期間は部屋中にうさぎの毛が舞ってしまうため、いつも以上にこまめな掃除が必要となります。また、この時期にアレルギーを発症してしまうケースもありますので注意が必要です。
また、うさぎの主食の1種であるチモシーはイネ科の植物です。そのため、イネ科アレルギーを持っている方はこちらにも注意が必要となります。
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思いつくままに書いていたら結構大変なことが多くなってしまいましたが、それを補って余りあるほどの魅力がうさぎとの暮らしにはあると思っています。
メリットばかりを紹介するわけにもいかないので、あらかじめ苦労するであろう点をしっかり理解した上でお迎えしてあげてくださいね。
まとめ
思いのほか長くなってしまいましたが、ここまでの内容を考慮するとうさぎが飼いやすいと言われている理由は
他のペットに比べてお迎えまでのハードルが低い
これに尽きるのではないでしょうか。
うさぎは決して『日々のお世話がラクで、飼育しやすい動物ではない』というのが個人的な考えです。体調の管理や室温管理などかえって『手のかかる心配し過ぎるくらいがちょうど良い』動物なのではないでしょうか。
それでもうさぎの可愛さと、うさぎと暮らす楽しさを知ってしまったウサくらはこれからも我が家のふうたとそらを大切に愛でていきます。