【うさぎの病気】うさぎの斜頸(しゃけい)原因と治療法・自宅で行うべき対処法について
- 2020年03月28日
- うさぎの病気
こんにちは、ウサくらです。
今回はどんなうさぎでも患ってしまう可能性のある「斜頸(しゃけい)」についてのお話です。
治療が必須となりますので、記事を読み当てはまることがあったら迷わず動物病院へ連れて行ってあげて下さい。
CONTENTS
- 1斜頸(しゃけい)とは?
- 2斜頸の症状
- 3ローリング発作
- 4自宅でできる対処法
- 5終わりに
斜頸(しゃけい)とは
斜頸とは、頭が傾いて斜めになっている状態のことをしめす言葉で、病気の名前というわけではありません。
年齢を問わず発生する可能性があり、細菌感染や寄生虫が原因とされています。
主な症状
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うさぎがずっと首を傾けている
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目が震えるように動き続ける(眼振)
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ゴロゴロと横に転がり回る(ローリング発作)
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通歩行障害 など
上記のような症状が見られたら迷っている暇はありません!今すぐにでも動物病院へ連れて行き、早急に治療を開始すべきです。
斜頸の原因
原因は様々ではありますが、うさぎの斜頸の原因は大きく下記の2つに分類されます。
パスツレラ感染によるもの
パスツレラ感染がもととなり、耳奥の内耳がダメージを受け斜頸を引き起こします。
ホーランドロップイヤーなどの垂れ耳のうさぎは耳の中が蒸れやすく、菌が繁殖しやすく、外耳炎のリスクが他の品種より高いと言われています。
主に外耳炎の治療を行うことで症状の改善を目指します。
エンセファリトゾーン病
エンセファリトゾーンという寄生虫がうさぎの脳内に寄生し、髄膜脳脊髄炎をおこすことにより斜頸を引き起こします。
また、この寄生虫は体内のあらゆる場所に侵入し、場所に応じた様々な症状を起こすことで、突然死してしまう例も多々あります。
例)食欲不振・呼吸障害・腎不全・白内障など
寄生虫に有効な駆虫薬の投与により治療を行います。しかし、完全な排除は難しく治療は非常に困難を極めます。
ローリング発作
我が家の先代うさぎのローリング発作をおさめた動画です。
突然このような症状に見舞われることがあり、頭が真っ白になってしまいます。はじめて経験される方なら尚更でしょう。
自宅でできる対処法をいくつかまとめておきますので、慌てずしっかりと対処してあげてください。
自宅でできる対処法
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ケージ内に柔らかいマットなどを敷き、目や身体を傷つけないようにしてあげましょう。また、発作時に金網部分に足が引っかけてしまわないよう、クッションなど柔らかいもので身体の周りを囲ってあげるとさらに良いでしょう。
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重症度合いにより異なりますが、歩行障害等を併発することもあります。うさぎの状態に合わせて周囲の物などに配慮してあげましょう。
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自力でごはんを食べられなくなってしまうこともあります。強制給餌(給水)などで必要な栄養を摂取させてあげましょう。
食欲がある場合でも、顔の近くにごはんやお水を置いてあげるなどのケアも大切です。
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終わりに
いかがだったでしょうか?どんなウサギでもかかりうる「斜頸」について書いてきました。
もし斜頸と思われる症状を発見したら、迷わず!すぐに動物病院へ連れて行ってあげてください。
患ってしまうと長い付き合いとなることが多い「斜頸」ですが、早期の発見・治療と飼い主さんの献身的な自宅看護によりある程度回復してくれることもあります。ウサギの現状に合わせてケージ内の配置や床材などに配慮し、できる限りうさぎが快適に過ごせるように心がけてあげたいものですね。
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