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【不正咬合】うさぎがかかりやすい歯の病気/歯からくる食欲不振にご用心

不正咬合開設記事アイキャッチ

こんにちは、ウサくらです。
今回は飼いうさぎがかかりやすい病気?症状のひとつ『不正咬合』についてのお話です。

我が家の颯太と颯空も不正咬合の症状に何度となく悩まされてきています。そんな中で感じた症状の特徴や、ちょっとしたサインなどについて経験則を踏まえて解説してこうと思います。

うさぎの歯について

まずはうさぎの歯の特徴について軽く説明していきましょう。
うさぎの歯は常生歯といい放っておくと常に伸び続けるという特徴をもっており、1年で10~12cm、1週間に約2mm程伸びると言われています。
通常うさぎは、食べ物を臼歯(奥歯)ですり潰し、上下の歯をこすり合わせる事によってどんどん伸びる歯を自分で削っているのです。
正常な歯のイラスト

不正咬合とは

次に不正咬合について解説していきます。
『不正咬合』とは、簡単に言うと上下の歯の噛み合わせが悪く、歯をうまく削ることができない状態のことを言います。
不正咬合の原因ですが、【先天的】な要因と、外傷性などによる【後天的】の要因が挙げられます。

先天的な要因

遺伝などにより、先天的に不正咬合になってしまう場合。ダッチ系やロップイヤーなどの種で多く見られる傾向があるようです。

後天的な要因

落下やその他事故など、外傷が原因により不正咬合をなってしまうこともあります。
外傷の他、ケージをかじることで歯が曲がってしまったり、歯をすり合わせる必要のない柔らかい食事が日常化することで、摩耗回数が減少してしまうことも原因と言われています。


主な症状

不正咬合の特徴は前述の通り、歯が思ったように擦り減らず伸び続けてしまうことですが、それによりさまざまな症状を引き起こします。経験上、分かりやすい主な症状は下記のとおりです。

●よだれの増加

●口腔内が傷つく

●食欲不振

●食欲不振からくる鬱滞

前歯の不正咬合

前歯の不正咬合

前歯がうまく噛み合わず、伸び続けてしまうことで食べ物をうまく噛みきれなくなり、野菜や牧草などを食べなくなってしまいます。さらに前歯のズレが奥歯(臼歯)に影響を与えてしまい、奥歯(臼歯)でも不正咬合を発症してしまうことがあります。
前歯の不正咬合については、飼い主側で気づいてあげることが可能ですが、臼歯の場合飼い主側での確認が困難で発見が遅れてしまう場合があります。

また、グルーミン(毛づくろい)が上手くできず、毛並みが悪くなり皮膚炎を引き起こしてしまうこともあります。

奥歯(臼歯)の不正咬合

奥歯の不正咬合

我が家のうさぎがまさにこの【奥歯の不正咬合】です。

イラストを見てもらうと分かるように、噛み合わせがズレることで歯に尖った部分が生じ、舌や頬の内側を傷つけてしまいます。
このため、痛みや違和感から食欲不振を引き起こしてしまうことが多くあります。また、不正咬合による食欲不振が引き金となり【鬱滞】に発展してしまうこともあります。
放置し、悪化すると下顎の骨を突き破ってしまったり、歯が抜けてしまうような事態にもなりかねません。

臼歯の不正咬合は飼い主が発見・判断することが難しく、ご飯を食べなくなるまで気づいてあげられないことも少なくありません。うさぎの様子に違和感を覚えたら、獣医さんに相談してみましょう。

臼歯のカットには【麻酔下での処置】【無麻酔による処置】があります。どちらを選択するか、また、かかりつけの獣医さんがどちらの手法を取っているかなど、事前に相談してみると良いでしょう。

不正咬合の特徴

最後に不正咬合からの食欲不振時の我が家のうさぎの様子について説明していきましょう。

まずは…
スパッと急に食べなくなります。
朝〜昼までモリモリご飯を食べて良いウンチをたくさんしていたのに、夕方になると突然ご飯を食べなくる・・・という本当に急でイレギュラーです。

基本的に、鬱滞や胃拡張などによる食欲不振時と比べると、比較的元気もあり、少しは水を飲んだりすることも多いです。
食事も【好きなペレットやおやつ】は少しだけ食べるなどの様子が見られるのも特徴です。部屋んぽの時は元気に駆け回ることが多いです。

そして次に
食べたそうに寄ってくるけど食べない
この様子が不正咬合を判断する我が家での一番大きな基準となります。

我が家のうさぎたちは、鬱滞などによる胃腸症状からくる食欲不振の場合、好物を目の前に持って行っても興味を示さず、顔を背けてしまいます。
しかし、不正咬合からくる食欲不振の際は一度お皿に顔を近づけ、食べたそうにはするものの【痛いから結果食べない】という様子が見られます。この違いは結構分かりやすく、そしてざっくりとした症状を予測する上でとても大きな判断要素になります。

そして最後に
ほっぺを撫でた後、口元を気にする仕草がみられる
ほっぺのあたりを撫でた後、いつもと違う様子で口を開けたり、モゴモゴとした場合は大体数日以内にご飯を食べなくなることがほとんどです。
「コー」と言う感じの声が聞こえてきそうな口の開け方をすることから我が家では【ダースベーダー】と呼んでいます(笑)

すのこキャッチ

我が家のうさぎの食欲不振の原因が【歯】だろうな…と判断するのはこのくらいですね。参考になってくれれば幸いです。

対処法

不正咬合によりうさぎがご飯を食べなくなってしまった際の対処法は、病院で歯のカットをしてもらう以外にないでしょう。
歯の問題が一時的に解決しない限り食欲が回復することはないと考えて良いでしょうから、獣医さんに相談し歯のカットをしてもらうことが何より最優先となります。

どうしてもすぐに病院に連れて行ってあげられない場合は【強制給餌】を行うことで受診できるようになるまでの時間を稼ぐのも一つの手ではあります。

しかし根本的な解決にはならない上に、本当の原因が不正咬合ではなく「急性胃拡張」など他に原因があった時には逆効果となってしまう場合があるため注意が必要です。


結局のところ、いち早く獣医さんに相談することが何より最優先なのは間違いないでしょう。

終わりに

今回は不正咬合の症状や特徴・判断基準・対処法などについて解説してきました。
主に我が家のうさぎが不正咬合による食欲不振の前兆や、引き起こした際の特徴のため、全てのうさぎに当てはまるのか不明ですが何かしら似た行動や症状がみられる可能性が高いのではないかと思い記事にしてみました。

どなたかの救いとなる記事になってくれると嬉しいです。

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