颯太のエンセファリトゾーン治療記〜発症後自宅で行った対策編
- 2023年06月13日
- 颯太エンセ治療記

こんにちは、ウサくらです。
颯太のエンセファリトゾーン治療記、第2回目となる今回は【発症後自宅で行った対策】の紹介です。
どれも基本的なことばかりではありますが、ご覧いただいている皆さんの参考になれば幸いです。
CONTENTS

第1話はこちら
颯太エンセファリトゾーン感染〜Ez症とは?
動物病院受診までの流れ
当然と言えば当然なのですが、ほんの少し違和感を覚えた翌日すぐに動物病院を受診しました。
僕が颯太の様子がおかしい?と感じたのは5月22日の夜、部屋んぽ中のことでした。
お部屋をかけ回る姿はいつもの何も変わらない元気なものでした。
しかし、ケージ前に設置している丸太の上で毛繕いを終え、立っている姿に違和感を覚えたのでした。
少し傾いているように見えますが、この程度の傾きなら見ている方向によってはあり得るかな…?と思っていたのですが、何となく気になったのでしっかりと胸に留めておくことにしました。
そして翌日、僕はいつも通り仕事に向かったのですが、偶然お休みを取っていたカミさんに前夜に覚えた違和感を伝え、注意深く見ていてもらいました。
すると、首の傾きは酷くなり、眼振まで出始める始末…やはり昨夜の違和感は間違いではなかったようです。
当日病院を受診し、血液検査を行いました。
血液検査の結果が出るのには数日を要するので、結果を待たずエンセファリトゾーンとその他の要因両方を想定した投薬治療を開始しました。
現在も投薬治療中ではありますが、結果的にこの早期受診が功を奏したのではないかと思います。
発症後自宅で行った対策
ここからは発症後、自宅で行った対策を紹介します。先日の記事と重複する部分もありますがご容赦ください。
ケージ内環境の見直し
帰宅後、一番に行ったのはケージ内環境の見直しです。
トイレを撤去し、ケージ内の段差をなくすと同時に、ケージの内側を囲むようにクッションを配置。転倒・ローリング発作時の事故による怪我のリスクを軽減できるようにしました。
クッションは100均の紐付き座布団をケージに結びつけて設置しました。
尿などによる汚れの軽減・設置部分の保護を目的とし、床には吸水性・クッション性の高いマットを敷いています。
マットは何種類か試してみましたが、結局のところうさ飼いさん御用達の【SUSUバスマット】がオススメです。
洗い替えを複数枚準備し、こまめに交換をして清潔な状態を保てるようにしています。
強制給餌・飲水補助
斜頸・眼振によりバランスが取れず、食事・飲水が困難になってしまったため強制給餌と飲水補助を徹底して行いました。
画像にも記載していますが、体重から計算して1日に必要なペレットの量(颯太の場合は40g程度)を1日5回〜6回に分けて強制給餌で与えています。
治療を開始して5日程経過すると、調子の良い時には自力でペレットを多少なり食べてくれるようになりましたが、症状の改善には体力・免疫力の向上が不可欠なため、執筆時点でも給餌・飲水は徹底して行っています。

関連記事
【うさぎの強制給餌③】一人でもできるうさぎの強制給餌のやり方・手順(画像付)
サプリメントによる栄養補助
これはあくまで僕個人の判断で行っており、すべてのうさぎさんに効果があるかは分かりません。ご了承ください。
●ビタミン剤
バランスを取れなくなるため、自分で盲腸便を食べることが難しくなってしまいます。
盲腸便には腸内の有益な微生物やタンパク質・ビタミンB群・ビタミンK等が含まれており、うさぎの健康・免疫力向上に非常に重要な役割を担っています。
在宅時に新鮮な盲腸便を見つけることができた時は口元に持っていき食べさせてあげていますが、いつ出したか分からないものしか見当たらなかった時は画像のマルチビタミン剤を強制給餌のフードに混ぜて与えるようにしています。
リキッドタイプのため、普段のお水に混ぜたり強制給餌のフードに混ぜたりと使い勝手は良いです。ただ、蓋の構造がイマイチなため寝かせて置いておくと液漏れする事があるので注意しましょう。
●チカラのちから
同社から販売されている「うさぎのチカラ」をさらに強化した商品となります。
強力な免疫細胞であるナチュラルキラー細胞を活性化させ、免疫力を高めるとされている【インターロイキン-12】の産生量が「うさぎのちから」より飛躍的に向上しているようです。
商品レビューにはエンセファリトゾーンを含め、多くの疾患が少なからず改善したとの報告が多数上がっており、祈るような思いで購入しました。
粉末にして強制給餌のフードに混ぜ、1日に3錠を目安に与えています。
5月27日に商品が手元に届いてから欠かさず与えていますが、4〜5日後から自力で起きている時間が長くなり始め、今では何かに拍子に転んでもすぐに起き上がる事ができるまでになりました。
とは言うものの、これに関しては投薬治療の効果が出てきた…と考えることもできますが、症状の改善には免疫力の向上が不可欠なため試して良かったと思える商品の一つです。
いい商品なんだとは思うのですが、めっちゃ高いのが難点です(泣)
徹底した手洗い
エンセファリトゾーンは感染しているうさぎの糞や尿などから別のうさぎへ感染する可能性があるため、多頭飼育の場合は特に意識するべきだと思います。
颯空も実は既に体内に持っているものの免疫力が高く発症していないだけ…という可能性もあり得ますが、そうでない可能性を考慮し飼い主は徹底した手洗いを心がけています。
颯太のお世話→石けんで手洗い→颯空のお世話→石けんで手洗いという感じで移動の度に石けんで入念な手洗いをして移動をしています。タオルがあっという間にビショビショになります(笑)
以前から別のコの方に移動する際は手洗いをしていましたが、さらに強化した感じですね。
おわりに
今回は颯太がエンセを発症してから自宅で行った主な対策をご紹介しました。
サプリメントに関しては合う・合わないや、個体差による効果の違いなどあると思うので「良かったよ!」「絶対試すべき!」などと言うつもりは微塵もありませんが、投薬での治療に行き詰まってしまった方や「何でもいいから試してみたい」という方の参考になってくれれば良いなと思っています。
